プラスチックごみ(廃プラ)を鉄や樹脂の原料に
再利用する事業が拡大する。
日本製鉄 (5401)は再利用の処理能力を2割増やす。
出光興産 (5019)は再利用ビジネスに新規に参入する。
サントリーホールディングスは再利用の新会社を設立する。
太平洋セメント (5233)は廃プラを効率的に炭にする技術を開発した。
国内での再資源化に向けた大手企業の取り組みが本格化していくようだ。
プラスチック循環利用協会によると、日本国内に焼却や埋め立てで
ごみとして処分された廃プラは2018年内で142万トンもあるらしい。
家庭や工場から廃棄された後、再利用されない廃プラは大量にあるのである。
この事業が本格的に進めば環境問題も解決されると同時に、
エネルギー自給率もあがるため、再利用されない大量の廃プラが
宝と変わるかもしれない。
廃プラは中国の輸入規制や新型コロナウイルス禍による原料需要が急減して
輸出が落ち込んでいる。
今後、海外に日本の再利用技術を輸出し、世界にプラスチックごみ(廃プラ)の
再利用で貢献できれることを期待したい。
(日本経済新聞、2020年7月24日 朝刊 参照)