ついに、商品先物取引の「総合取引所」が2020年7月27日に設立される。
東京商品取引所から大阪取引所に貴金属やゴム、農産物の取引
が移管され、株価指数先物から商品先物まで一体的に取引ができる
総合取引所が設立されるのである。
日本取引所グループ(JPX)の下で進む改革により、
日本の商品先物市場は転換点を迎えるのだ。
商品先物では、将来売買する商品の金額と数量を前もって決め、
金銭支払いと商品の受け渡しを後で行う。
商品先物取引を始める際は商品取引会社を窓口にして口座を開き、
担保となる証拠金を預ける。
外国為替証拠金(FX)取引と比べて、必要な証拠金に対する
取引可能額は大きい場合がある。
読みが当たると大きな利益が得られるが、
一方で外せば損失も大きい。
「追い証」と呼ばれる追加の証拠金を払う必要が生じたり、
元本を割り込んだりする危険性も多分にある。
ダイナミックな値動きをして、投資家には魅力的であるが、
「ハイリスク・ハイリターン」の側面を持つのである。
故に、私は先物取引をする場合ばより慎重に取引するように心がけて
いる。
投資は、短期に儲けることも大切であるが、細く長く続けることが最も大切
であると考えている。
(日本経済新聞 電子版 2020年7月26日 参照)