2020年8月21日に
石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、
日本の排他的経済水域(EEZ)にて、コバルトやニッケルを含む鉱物
(レアメタル)の採掘に成功したと発表した。
レアメタルはリチウムイオン電池に不可欠な希少金属である。
経済産業省は「掘削成功は、レアメタルの国産化に向けた大きな一歩」とし、
国内での量産に向けて掘削技術の検証などを進める方針である。
コバルトやニッケル等のレアメタルは、電気自動車などに使う
リチウムイオン電池に不可欠な材料である。
そして、超高速の通信規格「5G」時代を迎えて、通信機器への活用も急増し、
世界的に取引価格が上昇している、希少性が高い鉱物資源である。
日本は国内消費量のほぼ全てを中国からの輸入に頼っているいる。
しかし、JOGMECの調査では、同海域には年間の国内消費量でコバルトは約88年分、ニッケルは約12年分あるというので
国産化は現実味を帯びているし、資源大国日本も夢ではないかもしれない。
(読売新聞 2020年8月21日 参照)