三井E&Sホールディングス(HD)は、
2020年7月末に発表していた、傘下の造船子会社と常石造船(広島県福山市)
の資本提携協議入りした。
祖業ながら2020年3月期まで5期連続で赤字が続く造船事業で、
2018年から商船の設計や部品調達などで協業してきた常石と関係を一気に深める
方針を決めたのである。
今の三井E&Sホールディングスの株価はすこぶる低い。
プラント工事の遅延などで2020年3月期は862億円の連結最終赤字に陥った。
赤字は3期連続で、自己資本比率は7,7%にまで低下してしまった。
岡社長は、競争力の落ちた事業の売却や撤退を進める一方で、
船舶用エンジンなどの機械事業と、子会社が手掛ける海洋開発向け
設備事業で生き残る戦略を描いておられる。
船舶用エンジンの電子制御化などで収益力を高める算段を描いておられるのだ。
私は、445円で200株を保有しているが、
長い目で応援したいと思う。
今後も保有株数を増やすつもりもある。
(日本経済新聞 2020年9月21日 朝刊 参照)