台湾海峡での有事

台湾問題などに言及した

日米首脳の共同声明を受け、

中国外務省の副報道局長は

「必要な措置をとり国家主権を断固守る」

と強調した。

沖縄県尖閣諸島の周辺海域では

日本領海の外側の接続水域を

機関砲のようなものを搭載した船も含め

中国海警局の船4隻が航行した。

米インド太平洋軍のフィリップ・デービッドソン司令官は、

インド太平洋地域で米軍の拠点を一段と分散させていく

方針を明言している。

部隊を少数の基地に集中させると

中国による精密ミサイル攻撃の標的になりやすいからである。

トランプ前政権下の

2018年にまとまった国家防衛戦略は、

米軍の分散を中国に対する戦略の中核に据えた。

デービッドソン氏の発言はこうした基本方針を

バイデン政権も引き継ぐことを示す。

台湾海峡での有事は日本にとって

対岸の火事ではない。

日経平均株価の下落要因にもなるだろう。

日本経済新聞 電子版 参照)