世界的な半導体不足の影響が
電気製品に波及し始めた。
カー用品や家庭用ゲーム機が品薄状態に陥り、
本格的な出荷シーズンを迎えたエアコンは
一部メーカーが生産調整を迫られている。
減産による
納期の遅れが相次ぐ自動車にとどまらない深刻な事態で、
景気回復にも影を落としかねない。
工場火災などの影響で、
富士通ゼネラルはエアコンの部品が手に入らず、
生産に支障が出ている。
家電量販大手ノジマは
パソコンやプリンターなどの品切れを懸念し、
在庫を早めに多めに確保するなど対応に追われる。
国際半導体製造装置材料協会(SEMI)によると、
半導体メーカー各社が発表した新たな生産拠点の
着工計画は2022年までに世界29カ所に上る。
ただ、
実際の稼働までには2年以上かかる見通しで、
欲しい商品が手に入りにくい状況は当面続きそうである。
(時事通信社 参照)