物価上昇

欧州連合EU)統計局は、

2021年11月の消費者物価指数

前年同月比で4.9%上昇したと発表した。

統計を遡れる1997年1月以降で最大の伸びとなった。

国別の上昇率は

ドイツが6.0%に達した。

フランスは3.4%、

イタリアは4.0%だった。

物価を押し上げている主な要因は、

エネルギー価格の上昇、

急激な需要増加に伴う供給不足、

ドイツの付加価値減税の反動の

3要因である。

ECBは

物価上昇の勢いが2022年以降に衰えるとみており

2021年12月16日の次回理事会でコロナ危機対応で

導入した緊急買い取り制度の廃止などを議論する。

異例の金融緩和は徐々に縮小していく方針だが、

新型コロナの感染拡大や

オミクロン型への警戒もあり、

早期の利上げには慎重な声が多いのが実情である。

日本経済新聞 参照)

物価の文化史事典―明治・大正・昭和・平成