2021年9月24日
日本、米国、オーストラリア、インドは、
4カ国の首脳による初の対面会議を
ホワイトハウスで開いた。
対中国の包囲網構築を急ぐバイデン政権は
民主主義の価値を共有する大国で、
米と同盟関係にはないインドの取り込みを重視する。
日米豪印の枠組みは
Quad(クアッド)と呼ばれる。
英豪と作ったAUKUS(オーカス)とならび、
日豪はいずれも米国の同盟国で、
安保協力を前面に据えるオーカスは
米英豪の事実上の軍事同盟といえる。
一方、
インドは歴史的に非同盟主義をとる。
今回の共同声明に
安保の要素を薄めたのはインドへの配慮が色濃い。
声明づくりに関わった交渉筋によると、
インドは半導体や高速通信規格「5G」を
軸にした経済安保での協力拡大を求めた。
クアッドは
バイデン政権にとって
自由で開かれたインド太平洋戦略の中核で
で提唱された構想が下敷きとなっている。
(日本経済新聞 参照)