中国が
東南アジア周辺の空域で軍事的な動きを強めている。
2021年5月末には中国軍機がマレーシア領空に接近した。
南シナ海全体で他国の領空へ侵入を増やす動きも出ている。
経済やワクチンで中国に依存する東南ア各国の弱みを突き、
空からも圧力をかけているのである。
中国軍の戦闘機は
台湾への関与を強める米国などに対し、
強い反発姿勢を示したものとみられる。
最近は10機以上の大量の侵入が増えている。
台湾国防部の発表によると、
ADIZに侵入したのは
中国軍の戦闘機である殲16が4機、
殲10が8機など
合計15機を数えた。
米欧は艦船派遣などで中国をけん制しており、
南シナ海域を舞台にした覇権争いが激化していく
と予想される。
(日本経済新聞 電子版)