出光興産が石油精製子会社である
東亜石油の完全子会社化に向けて仕掛けていた
TOB(株式公開買い付け)は失敗におわった。
東亜石のように少数株主を抱える拠点が複数残った
ままなのである。
需要減少への対応を迫られるなか、設備集約に手間取っているので
敵対的TOBを仕掛けたが失敗に終わった。
稼ぐ力などから東亜石の価値を探ると、
今後、今回よりも高い価格でのTOB実施も
現実味を帯びてくるだろう。
敵対的なTOBは失敗に終わるケースが多い。
日本製鉄の東京製綱に仕掛けているTOBも成立しない
可能性もある。
もう東京製綱の株式は全部売却して利益を得たが
後学のために注視していくつもりである。
(日本経済新聞 2021年2月22日 電子版 参照)