2021年7月16日、
西武ホールディングス(HD)は
札幌プリンスホテル(札幌市)や
国内約40施設の売却を検討している。
売却額は1千億円超となる見通しである。
売却後も運営を受託し、
プリンスホテルとして営業を続ける見込みである。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で業績が低迷しており、
資産売却を通じて財務体質の改善を狙う。
投資ファンドなどと交渉を進めている。
西武HDは、
国内で49カ所のプリンスホテルを展開しており、
このうち10カ所は施設を保有せずに営業している。
今後、
運営と施設保有の分離をさらに進め、
身軽な経営体制をつくる。
西武HDの2021年3月期連結決算は、
純損益が723億円の赤字(前期は46億円の黒字)だった。
西部HDは再上場してからは持ち株会社方式の体制をとっている。
持ち株会社方式では不況の時に資産を売却して
身軽になれるので利点が大きい。
(日本経済新聞 電子版 参照)