2022年4月11日の
東京株式市場で、
東京電力ホールディングス(HD)や
中部電力など電力株が上昇した。
岸田文雄首相が
ロシアからの石炭輸入制限に伴って
原子力発電の活用を加速させる考えを示し、
材料視した個人投資家などからの
買いが集まったのである。
だが、懸念する点もある。
処理水の海洋放出に関し、
東電側の資料が出そろわず、
審査を継続するのだ。
東電は審査後、
指摘内容をふまえた実施計画を規制委に再申請する。
これを受けて規制委は事実上の
合格証である審査書案をまとめ、
1カ月程度の意見公募をし
認可に向けた手続きに入る。
審査が想定より延びる可能性がある。
そうすると、
機関投資家は電力株に投資するのを
控えるかもしれない。
(日本経済新聞 参照)