アップルは2020年度後半に発売する「iphone」の全機種に
高精細で軽量の有機ELパネルを採用する見通しである。
有機ELは2009年には市場に出荷されていたのであり、
いずれ訪れる事であった。
これまでは、価格が液晶の倍もかかる事から
アップルは液晶モデルと併用してきたのだが、切り替えは時間の問題であった。
有機ELは、電圧をかけると赤、緑、青に発光する有機化合物を基板上に細かく配列
して制御することで表示するディスプレーである。
液晶に比べてバックライトを使わないため色鮮やかな映像を表示できる。
次世代のスマートフォンには全般的に使用されるだろう。
液晶で一時代を築いたのであり、高い技術がある。
遅ればせながらも既存の技術を生かした新たな商品を開発してくれる事を
期待している。
(日経新聞 2020年7月8日 朝刊参照)