コーポレートガバナンス。

コーポレートガバナンスとは、「企業統治」と訳される。

「会社は経営者のものではなく、資本を投下している株主のもの」という

考え方のもと、企業経営を監視する仕組みのことである。

会社側は企業価値の向上に努め、株主に対して最大限の利益

の還元を目的とすべきという考え方が根本にある

(SMBC日興証券より)。

この考えに則って、自社の現物株を報酬として支払う企業が

増えている。

これまで自社株を使った報酬では、ストックオプションを使用した

制度が主流であった。

しかし、自社株を購入できる権利より、現物株を渡す方が、

株主目線につながるとの考えにより、増加しているようだ。

2019年12月に成立した改正会社法には、取締役報酬の透明化

を求める内容が盛り込まれた。

コーポレートガバナンス・コードの理念が反映された改正であると

考えられる。

役員報酬の現物株支給は、株主としては分かりやすいので、

これからも増加することを歓迎したい。

(日経新聞 2020年7月12日 朝刊参照)