認められてきた資本規制上の特例期限が切れる。
2008年の米リーマン・ショックで
信用不安に陥った米モルガン・スタンレーに約9000億円を
資本支援した見返りが消えるのだ。
今期から合計約9千億円の自己資本が目減りする。
しかし、
モルガン・スタンレーが復活したことにより、
少なくとも1兆5千億円回収しているので投資としては
大成功と言えるだろう。
今や、モルガンからの収益は純利益の29%を占め、
三菱UFJの安定収益源になっているからだ。
資本規制上の特例期限が切れるからと言って、
三菱UFJのCET1比率は11,72%を維持している。
国際合意で求められる最低水準が8.5%なので健全性に
は全く影響しない。
後は株価は上昇してくれることを願うばかりだ。
(日本経済新聞 2020年11月18日 朝刊 参照)