2021年4月16日、
米金融大手モルガン・スタンレーは、
米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントとの
取引で合計9億1100万ドル(約1000億円)の損失が
発生したと発表した。
アルケゴスは
元ヘッジファンド運用者ビル・ホワン氏の
個人資産管理会社(ファミリーオフィス)である。
モルガンは
ヘッジファンドに売買執行サービスや与信枠を提供する
プライムブローカー(PB)業務で、
このアルケゴスとの取引関係にあった。
ホワン氏は
株価急落でアルケゴスが金融機関に預けていた
担保価値が不十分になったため
金融機関は追加担保(追い証)の提出を要求したが、
アルケゴスは応じられなかった。
従って、
1000億円もの損失を被ったのである。
(日本経済新聞 2021年4月17日 電子版 参照)