ファミリーオフィス

ファミリーオフィスとは

少数の特定顧客の資金を運用する比較的小規模な

投資ファンドである。

年金基金や金融機関の資金を運用するヘッジファンドと比較して

登録や届出、情報開示の点で規制が緩いのが特徴である。

アルケゴス・キャピタルは

緩い規制のもとで

小規模ファンドであるにもかかわらず

多額の資金を運用していた。

アルケゴスが多額の投資資金を運用できたのは

トータルリターンスワップという取引による。

 

トータルリターンスワップ

金融機関に比較的高い手数料を払う代わりに、

その金融機関から資金を調達し、

その調達資金で投資を行うものである。

通常のレバレッジ取引と異なり、

株式の保有名義はアルケゴスではなく金融機関となり、

投資による利益や損失はアルケゴスに移転される。

つまり、全体の利益を交換する契約なのである。

アルケゴスはこうした契約を複数の金融機関と結ぶことで、

少ない資金で多額の株式運用を行っていた。

一部報道によると

アルケゴスの運用資産は100億ドル前後であるものの、

トータルリターンスワップにより

実際の運用規模は10倍の1000億ドルを超えるまでに

膨らんでいたと言われている。

 一度、

債務不履行が起こると損失が膨大に膨らむ構図

が垣間見える。

 

 

[第2版]司法書士 リアリスティック商業登記法 記述式

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  • 作者:松本 雅典
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