2021年3月26日、
韓国系米国人ビル・フアン氏が経営する
ファミリーオフィス投資助言アルケゴス・キャピタル・マネジメントは
レバレッジ投資取引に関する銀行からのマージンコールが
債務不履行になった。
このデフォルトが原因となり、
世界中の多くの金融機関で多額の損失が発生した。
過去にビル・フアン氏は、
タイガー・アジア・マネジメントという運用会社を経営していたが、
2012年に米証券取引委員会(SEC)からインサイダー取引で処罰され、
4,400万米ドルの罰金を科されている。
その後、
フアン氏はアルケゴスを2013年に創業したのである。
今回のデフォルトの発端は、
オールドメディアに属する米バイアコムCBSと
米ディスカバリーに対するレバレッジ投資が原因と言われている。
特にバイアコムCBSは、
2020年までは株価が30米ドルから40米ドル当たりを推移していたが、
2021年から一気に上昇し、
3月22日には100米ドルを突破したにもかかわらずそこから暴落し、
3月26日には50米ドルを下回ってしまった。
この投資については、アルゲゴスがレバレッジ投資で
大きなポジションを築いていったとみられている。
影響はまだまだ世界中の金融機関に派生すると思われる。