GDP減少幅がリーマン時を超える。

世界主要国の

2020年4~6月期のGDP(実質国内総生産)が

前年同期比9.1%も減少した。

リーマン危機時の約3.5倍の落ち込みである。

コロナ禍の傷の深さが想像以上に鮮明になった数字である。

客観的データで経済の落ち込みを表されると驚きを隠せない。

最も落ち込みが大きかったのはスペイン(-22.1%)である。

次はイギリス(-21.7%)だ。

両国の共通点は感染抑制のために厳しい行動制限を導入し、

人の移動が減った点にある。

スペイン・イギリスともに感染拡大前と比較して

人の移動が52%も減少しており、主要国で最も少なくなっている。

日本の実質DGPは前年同期比で9.9%のマイナスであった。

前期比の年率換算では戦後最大の下げ幅である。

個人消費と輸出の落ち込みが響いた。

 

やはり感染拡大の懸念は強いと思われる。

日本経済が回復するにはまだまだ時間がかかりそうである。

日本経済新聞 2020年8月18日 朝刊 参照)