世界主要国の
前年同期比9.1%も減少した。
リーマン危機時の約3.5倍の落ち込みである。
コロナ禍の傷の深さが想像以上に鮮明になった数字である。
客観的データで経済の落ち込みを表されると驚きを隠せない。
最も落ち込みが大きかったのはスペイン(-22.1%)である。
次はイギリス(-21.7%)だ。
両国の共通点は感染抑制のために厳しい行動制限を導入し、
人の移動が減った点にある。
スペイン・イギリスともに感染拡大前と比較して
人の移動が52%も減少しており、主要国で最も少なくなっている。
日本の実質DGPは前年同期比で9.9%のマイナスであった。
前期比の年率換算では戦後最大の下げ幅である。
個人消費と輸出の落ち込みが響いた。
やはり感染拡大の懸念は強いと思われる。
日本経済が回復するにはまだまだ時間がかかりそうである。
(日本経済新聞 2020年8月18日 朝刊 参照)