大動脈スエズ運河。

2021年3月23日、

台湾のエバーグリーン・マリンが運航する

全長400メートルの世界最大級のコンテナ船

エバー・ギブン(22万4千トン)が、

海運の大動脈スエズ運河を塞いだ。

全面的な正常化のメドは立っていないのが現状である。

現場はアジアと欧州を結び、

年2万隻近くが通航する海上交通の要である。

復旧に手間取れば、世界で逼迫するサプライチェーン(供給網)

に新たな負荷となり、

回復途上にある世界経済のかく乱要因となる恐れがある。

原油市場が真っ先に反応した。

国際指標の北海ブレント原油先物は一時前日比3%上昇した。

供給が滞ることへの不安が強まったからである。

ニューヨーク原油先物市場の期近5月物は

1バレル60ドル台半ばと前日より5%上昇した。

日本経済新聞 2021年3月25日 電子版 参照)

 

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