日本政府は
東京電力福島第1原子力発電所の敷地内にたまる
処理水に関して海洋放出する形で処分する方針を固めた。
4月13日にも関係閣僚会議を開いて正式に決定する。
福島第1原発では
高濃度の放射性物質に汚染された水が発生している。
東電が専用装置で主要な放射性物質を取り除いたうえで
敷地内のタンクにためているが現状である。
処理水には
専用装置で除去できない放射性物質の
基準値以下に薄めて海に放出されている。
国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は2020年2月、
処理水の海洋放出について
「科学的な分析に基づくもので、環境に影響を与えない」
と指摘した。
デブリの保管場所の確保のためにも処理水のタンクの
撤去は必要で
政府は放出を判断したと思われる。
(日本経済新聞 2021年4月10日 電子版 参照)