米国で最大規模の石油パイプラインが
サイバー攻撃によって停止した事件をめぐり、
FBIは
犯罪集団ダークサイドの犯行だと明らかにした。
米石油パイプライン最大手のコロニアル・パイプラインは、
盗んだ情報を人質として金銭を要求するランサムウエア
というコンピューターウイルスの被害を受けた。
ダークサイドは
東欧かロシアに拠点を置きロシア政府とのつながりが
指摘されている。
しかし、
ダークサイドは2021年5月10日の声明で
「我々は政治に関心がない」
と主張し外国政府とのつながりを否定した。
「目的は金を稼ぐことであり、社会の問題を引き起こすことではない」
とも説明した。
石油パイプラインへのサイバー攻撃は
原油価格を高騰させる原因となるかもしれない。
世界経済への影響は避けられないかもしれない。
(日本経済新聞 2021年5月11日 電子版 )