全固体リチウムイオン電池は、
電解液の代わりに固体の電解質を使用し液体を使わないため
液漏れの可能性がなく、発熱などによって可燃性ガスが発生しない。
従って、安全性の向上と小型化を両立できるのが大きな特徴である。
また、固体電解質は電池を複層化しやすくなり、
小型化しながらエネルギー密度を高められる。
固体電解質は温度変化による影響を受けにくいという特徴もある。
さらに、陽イオンのみを移動させるため副反応が抑制されて劣化しにくいのである。
まさに21世紀を担う電池である。
日立造船は
全固体リチウムイオン電池の用途として自動車や医療機器の電源、
定置用、宇宙など幅広く見込んでいる。
その中でも、最も関心を寄せているのは、
リチウムイオン電池の小型化と安全性向上に対する期待が高い
自動車業界である。
自動車業界では、
全固体リチウムイオン電池を搭載した車を発売されている。