パジェロが生産終了。

三菱自動車工業  (7211)は、7月27日、岐阜県坂祝町での

パジェロの生産を終了すると正式に発表した。

パジェロはかつて三菱自動車の看板車種だったが、

近年は需要が落ち込み、その上に新型コロナウイルス

感染拡大で自動車販売が急減したのが主な理由である。

パジェロ生産終了と欧州での新型車の投入凍結で、

最終的に特別損失が2,200億円に膨らむ。

同日に発表した中期経営計画では今後2年間で人件費などの固定費

を2019年度比で20 %削減し、2023年3月期に営業利益500億円を目指す

(日経新聞 2020年7月27日 朝刊 参照)。

そして、軽自動車の新型電気自動車(新型軽EV)の生産に向けて

水島製作所(岡山県倉敷市)に総額約80億円を投資する。

ベンジャミン・グレアム曰はく、

「力のある企業が特別損失を計上することは、その後の数年間で稼ぐ

からくりを造ることでもある」

そうだ。

 株価が騰がるのを気長に待ちたいと思う。