コロナ禍でネット通販の利用は急増している。
今後も増加すると予想される中、アマゾンジャパン(東京・目黒)は
2020年10月までに東京都、埼玉県の4カ所で物流施設を開く予定である。
「フルフィルメントセンター(FC)」と呼ぶ主要な物流施設を一気に21カ所に拡充するのである。
規模が非公表の施設を除いて推計すると、延べ床面積は計125万平方メートルと、
三菱倉庫など倉庫大手をも上回る。
物流能力で楽天やヤフーなどの競合他社を大きく引き離しつつある。
アマゾンとしては珍しくオンラインイベントでジャスパー・チャン社長は、
「日本では2019年だけで6千億円超を投資した」と、
物流やデータセンターなどを含む国内投資額を明らかにした。
この金額は過去10年平均の約2倍の水準である。
楽天の2019年12月期の設備投資額は携帯基地局など含め1635億円なので、アマゾンの資金力はずぬけているのが理解できる。
日本での売上高は2019年で1兆7443億円と前年から14%増えた。
ネット通販の需要増に対応し、2020年の投資はさらに増える可能性もある。
物流力でもアマゾンの存在感が大きくなりそうだ。
アマゾンはユーロ圏、アジア圏と日本だけでなく世界中に展開しており、
並行輸入等で個人間商取引もしやすくしている。
いすれ世界中に発展するだろうと予想される。
今後もその発展は拡大していくだろう。
(日本経済新聞 2020年9月13日 電子版)
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