日本で国際会計基準(IFRS)を採用する上場企業が増えている。
トヨタ自動車(7203)が2021年3月期から国際会計基準(IFRS)へと移行する等、
グローバルにビジネスを展開する企業は、会計基準の「国際化」が進んでいる
のである。
東京証券取引所の発表によると、東証に上場する企業で国際会計基準(IFRS)を適用する企業は2020年6月末時点で234社となり、昨年より9社増えた。
全体として、時価総額ベースでは東証の42%(前年比6ポイント上昇)がIFRSを適用することになる。
減損処理のルールは会計基準により変わる。国際会計基準(IFRS)では現在の価値を市場価格や、保有する資産が生み出すキャッシュフローで算定する。しかし、米国基準では市場価格だけを使って判断するのだ。
会社が採用する会計基準で評価損の計上方法等も異なっていたが、
欧州やアジアで主流となっているIFRSに移行すると、投資家が競合企業同士の財務諸表を比較しやすくなり、海外マネーの呼び込みなどのメリットがあると思われる。
(日本経済新聞 参照)