水素の安定調達に向けて、
経済産業省はオーストラリアやブルネイとの生産や輸送に関する実証事業を経て、
2030年ごろに年30万トンの輸入量を確保し、商用化できるようにする
ことを目指す。
次世代のエネルギーとして期待が高まる水素の安定調達やコスト削減に向け、
化石燃料を輸出してきた資源国と連携する。
豊富に存在する未利用の化石燃料を水素製造に活用できれば、
水素エネルギー普及の課題となっているコストの改善につながる。
また、二酸化炭素(CO2)の回収・貯留技術と組み合わせて
CO2の排出を抑制することもできる。
川崎重工業が製造した世界初の液化水素運搬船が2021年2~3月にも
日本に水素を運ぶ予定である。
そして、三菱重工業も、水素製造装置を手掛けるノルウエーの
ハイドロジェンプロに出資する。
再生可能エネルギーでつくられる「グリーン水素」の製造・供給
に進出するのである。
長期投資には適した銘柄であると思われる。
(日本経済新聞 2020年10月15日 朝刊 参照)